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昨日だって、ADさんが如月さんのご機嫌そこねて、メイク室に謝りに来てたんですよ。でも、如月さん、全然相手にしなくて、たぶん、あのADさん、番組からはずされちゃうんじゃないかなあ」「アイドル出身って意外とヤンキー系が多いのよ。だから、下にはキツいよね。でも目上にはきっちり筋を通すし、礼儀作法もちゃんとしてるから、プロデューサーとかスポソサーさんにはけっこうかわいがられて、伸びていったりするわけよ」「そう言えぽ、如月さん、ウチの局の上のほうに顔効くもんなあ」無意識のうちにため息が漏れた。
パチンコ屋で話すときって、なぜだかつい本音が出てしまう。バーのカウンターと同じ効果で、正面から相手の顔を見て話さずにすむぶん、リラックスできるのかもしれない。輝子さんも、そんなわたしの胸の内を見抜いたように、にっこり笑って肩をポンと叩いた。「でもさ、結ちゃん、ウチの局って言い方もずいぶんサマになってきたね。テレビ関東の専属になって半年過ぎたんでしょ。うん、よく育った育った。最初はどーなることかと思ってたんだけどね、わたしも」まるで自分が育てたようなことを言う。
でも、まあ、その優しさは素直に受け取っておくことにしよう。「それで、輝子さん、話があるって、なんなんですか?」「あ、そうそう、実はね、局に」人、かおいいADさんいるでしょ。菅原くんっていうコ。総額1万円くんなんだけどさ、なんつーの?しょぼくれたところが女ゴコロをくすぐるのよ」「結ちゃんもそろそろ人脈とかできたでしょ。ちょっとさ、菅原くんの住所とか電話番号とか調べてよ。
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上下のサイズが違うので、既製品ではかなりの補正が必要でした。オーダースーツなら、当然そういう心配をすることなく体にフィットしたものが手に入れられるのですごくいいと思っています。
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ほとんど手当たり次第に訊いてまわるような格好だ。しまいにはメイク室の備品のブラシまで指差して、「結ちゃん、あのブラシ、買ったの?ほんと?」としつこく問いただしてくる。もう、うんざりだ。いまはみんなしかたなく黙ってるけど、「あんたが落ち目のどん底になったら、メイク室に出入り禁止にしてやるから!」という尖った視線が、あちこちから如月さんの背中に突き刺さる。
そして、そのたびに、奈々ちゃんは泣き出しそうな顔でメイク室の誰彼なしに頭を下げて回るのだった。撮影が二週間目に入っても、相変わらず如月さんの小物はなくなっている。わたしは、『美人花嫁は二度死ぬ』の収録日に仕事に行くのがだんだん億劫になってきた。あと、二週間で撮影も終おりだけど、如月さんの「それ買ったの?」を聞いていると精神的にもぐったり疲れてしまうし、実際のところ体調もあまりよくない。